
台湾旅日記12日目 暑さに負けて台北市立美術館
宿で今日の過ごし方を考えてる段階では、なんか涼しそうだし、電車で田舎町の方へ言って猫の写真でも撮ろうかなーなんて思っていた。しかし涼しそうというのは、暑すぎる外気に対して冷房を効かせまくりの室内にいたおれの誤認にすぎなかったのだ。
外に一歩出た瞬間、おれはこう思った。「これは外にいたら…溶ける!」まだしばらくは定型生物として生きていたいと思ったおれは、すぐさま地下に逃げ込み、適当なベンチに座って今日のプランを練り直したのだった…。
とある地図に、今いる台北駅から雙連駅までずっと地下道が延びていると書いてあった。じゃあ、雙連駅まで地下を歩いていって、そこから電車に乗って台北市立美術館に行くことにしよう!
そして地下を意気揚々と歩き出したおれ。すずしーぜ!
中山駅の周辺のこの一画は本屋さんばかりが何軒も連なってる。新刊の本屋さんだよ!それで商売成り立つのかよ…と思ったら、どうやらそれぞれ得意なジャンルが別らしい。小説、雑誌、漫画、ちゃんと住み分けできてる様子だった。
大きな鏡が設置されている一画では、若い子たちがダンスの練習してた。そういえば名古屋でも公開空き地になってるビルの窓に姿を写してダンス練習してる子たちがいたなぁ。インベスゲームにはハマらないようにね!
雙連駅から地下鉄に乗って二駅、圓山駅に着いたー。
とぼとぼ歩いて10分ほどで、
台北市立美術館に着いたー。英名の「TAIPEI FINE ARTS MUSEAM」が表す通り、現代芸術系の作品ばかり集めた美術館。
正面入り口の前にあった、巨大な竹組の作品。入れなかったけど、なんか迷路になってるようだった。
入場してすぐのロビー。
どういうワケは今日は全館入場無料とのことだった。ラッキー。
子ども向けのワークショップやってた。
贈り物をテーマにした展示だった。と思う。
これは「短編小説」と銘打たれた、アクリルで描かれたモノクロの作品群。
これは九份からの眺めだろ!おれにはわかる!
これはなんかパフォーミングアート。この手のはどの国でも似たようなもんだなー。演者の自意識高そうであんまり好きじゃない。
この木彫りの展示がすごく良かった!でも撮影禁止だったのねん。
路上観察?もしや…
やはり赤瀬川原平!超芸術トマソン!こんなところでお目にかかれるとは。
南伸坊もいたよ。
そして、仙台のミニチュアも。
ふむふむ。うん。わからん。
これは展示室を出て、ロビーを3階から撮った写真。
素敵な美術館だったよー。
近くにはメリーゴーラウンドなんかもあって、家族連れで賑わってました。
そしておれは地下鉄で中山駅まで戻り、そこから地上に出て、
見事な飛行機雲を眺めつつ、
誰も使っていない歩道橋をくぐり、
なんかかわいい看板を越えて、
火鍋のお店にやってきたんだよんよんよん。
火鍋は台湾に来てからずっと食べたかったんだけど、ひとりで食べられる量じゃないらしいんだよねー。同じ宿の人たちに声をかけても、みんなショートステイで食事の店はすでに決まってるとかで全然付き合ってくれないんで、なんとなく諦めていたのだ。
しかし!この店は!ひとり鍋の専門店!
やったね!
卵つけて、ビール2本飲んで300元程度。日本円で1000円くらい!安い!美味しかったので、また行くかも!
晩飯食い終わったのに、まだこんなに日が高いや。
帰りに市場寄って、安いトランクかったよ。これにお土産を詰めるのだ!
しかし台湾で過ごすのも、あと丸2日かぁ。早く帰りたいような、もう少し留まりたいような、アンビバレンツな気持ちだった。